動画で見よう!カシメやホックやリベットや刻印がキレイに出来ないな、という時の改良点


「フェニックスで売っているリベット打ち棒がうまく打てないな」「刻印がきれいに打てないんです」という質問に対する回答は基本的に以下の3点を改善してみましょう、です。

1 土台
2 工具の選択
3 打ち方

これらを見直すだけでグンと成功率が上がります。
なぜ失敗するのか、どうすれば改善するのか、を動画で解説してみました。

土台

硬い土台が反発力を生み出す。

打撃作業は土台がしっかりしていないといけません。
机でいうなら机の真ん中スペースよりも机の足の上のほうがベストです。

一昔前は切り株が必須道具だ、と言われていました。
切り株があることで与えた打撃がキレイに反発してくれるからです。

豆腐を叩いても手は痛くないですが、コンクリートを叩くと手が痛い。
同じように豆腐の上に革を置いてポンチで穴を開けようとしてもあきません。でもコンクリの上に革を置いてポンチで穴を開けたらキレイに穴が開きます。(まぁ、一発でポンチいかれますが、、)

打撃を加える動作=ポンチ、菱目、打刻、カシメ、ホックなどはすべてこの反発力が鍵となります。

切り株ですが、そうそう手に入りません。

「山に生えているじゃん」

切り出してきたばかりの切り株は水分が多大に含まれています。
からっからに乾燥した切り株が土台として使うにはベストです。

まぁ、究極的には厚み40mm、40cm×40cmの鉄の板の上にゴム板置いて作業するのが最強です。

お手軽に使うならうちの枕木オススメですよ。

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ブラッドウッド (打ち台) – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP

風呂に入れたらブクブクと沈むとんでもない重さのこの枕木、毎日数トンの電車が通過していく枕木を切断したものです。重く、粘り気があり、防音対策にもなります。

動画で見よう!音と振動対策:ケヤキの塊を足の上に | phoenix blog

工具を選択

打ち棒の選択

大前提として、クラフト社のホックはクラフト社のホック打ち棒しか使えず、フェニックスで売っているホックはフェニックスで売っているホック打ち棒がベストです。
他社の打ち棒でうちのホックが留めることが出来たらそれは単なるラッキーなだけです。

打つハンマー

基本的にかなづちは使っちゃ駄目です。
打撃力が高くキレイに打つことが出来るのですが、カシメ打ち棒や菱目打ち、刻印の棒が確実に傷んできます。

個人的には2年に1度くらいに買い換えるクラフト社の太鼓木槌(特大)がオススメです。
女性でも大を使ったほうがいいですよ
近所のホームセンターで売っている平らな木槌は全くオススメしません。

木槌 – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP

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打ち方

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大地に根を生やしたように持つ

よし、ハンマーでガンガン力の限り叩こう!というのは基本的に誤りです。

力なんて弱かったら弱いで何回も叩けばいいだけなんです。
それよりも打ち棒や菱目打ち、打刻棒の持ち方です。
これらがグラグラな持ち方をしていると叩くたびにグラつき力がロスします。

だから

工具はなるべく下の方を持ち、手の腹の部分が大地に接するように。
あたかも地面からすっくと樹木が伸びるように打ち棒菱目刻印を持ちましょう。

 

丑の刻参りの釘を打ち付けるが如く打つ

打ち棒菱目打ちの棒お尻をめがけて叩く人もいますが、基本的にそれじゃだめです。
重要なのは棒のお尻、ではなくて、先端部分です。

だから

あなたが与える打撃は棒の先端から地面に向かわなければいけない。

具体的に言うならば「丑の刻参りの釘を打ち付ける気持ちで。」「棒の先端が地面の奥深くに穴を穿つが如く叩く」です。

 

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