バッグメーカー ふく江が新人募集ということで見学に行って来た


大阪府和泉市のバッグメーカー (株)ふく江が新人募集ということで話を伺いに行って来ました。
ちょうど行った時はだんじり祭前で近所からお囃子の練習音が聞こえました。
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いい会社もいい人材も紹介はできない

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ムラキさん、人を募集したいんやけど、誰かいい人いない?

んと、私に限らずフェニックス全体として「誰かいい人いない」「どっかいい会社ない?」という質問には答えられないんですよ。
理由は2つ。
1つ目は所詮材料屋でしかない私たちにはいい会社、いい人材を判断する術がないからです。自分勝手な思い込みでしかない。

2つ目は当方がいい、と思った物件が実際は極悪なブラック会社だったり、悪魔みたいな人間なこともあるわけで。そうなると必ず恨みを買います。

できるのはオールorナッシングのみ

だから、できるのはall or nothingのみです
会社が人をほしいならばその会社をblog上で紹介する。
そこでいった先が地獄であろうが、採用した人間が悪魔であろうが当方は知ったことではないです。それでもいいのならば載せますよ。もちろん無料です。
blogに載せる、ということは問い合わせはピンキリで来ます。
いいか悪いかのの判断はご自身でしてください、ってことですわ。

もしこのblogを読んでいる人が「かばん業界なりで働きたいんです!どっかいい会社ないですか?」と言われても上記理由で紹介はできません。

でも、仕事先を探す方法は紹介します。
かばん組合なりのHPで組合員リストが公開されているので履歴書を書いて応募すればいいだけです。タイミングがあえば話は聞いてくれます。

ふく江さん「分かりました。それでもいいので載せてください!」

それじゃ面白そうなので取材に行きましょう。

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大阪府和泉市の(株)ふく江に行ってみた。

難波からバイクで行ったところ高速で40分、地道で1時間、電車ならば1時間ほど。駅から10分てくてくと歩くと到着します。住宅街にあるかばんメーカー「ふく江」は2代目の息子さんの下で社員数7名 パート8名で営業されています。

職場であった先代から8年前からOEM生産、現在は自社ブランドで展開してネットで販売しつつ積極的に展示会や営業に社長自ら出かけるアグレッシブなかばんメーカーさんです。

職場?OEMメーカーって?

 職場は「しょくば」と読みます。

例えばカバンメーカー、という名前でも実際には作っていない、というケースは有ります。
その場合クライアントであるお店やブランドと相談してどういうカバンをどれだけの予算で作り、材料を仕入れて裁断や刃型の手配をする。これがメーカーさんの仕事です。
で、手配した革を裁断して、「さぁ、作ってくれ!」>「よし、任せろ!」と作るのが職場、という職人集団です。
職場は職人集団でありモノを作るプロではありますが、販売や営業はからっきし、というところが多いです。
その分作ることに特化しています。

 OEMメーカーとは

職場の次の段階はOEMメーカーとなります。クライアントのところに直接営業しに行って仕事を取ってきます。
材料もOEMメーカーが仕入れて「カバン1個あたり~~円で卸します」となります。
職場に比べると材料仕入れや資金サイクルなどのリスクを負うことになりますが、その分儲けが職場よりはあります。

今回ご紹介している(株)ふく江は先代が職場としてスタートし、現社長がOEMメーカー、自社ブランド展開と変化成長している会社さんです。

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新人さんへの条件は?

福江社長さん、今回はよろしくですが、早速ですがどういう条件で?金額などは具体的に聞きません。

「福利厚生、労災、年金などはしっかりとかけます。基本給もきちんと大阪市の賃金に基づいた計算でお支払いしますし、残業代もお支払いします。サービス残業はありません。試用期間はあります。」

どういう人材がほしいんですか?

「男女問わずで年齢は30歳までが望ましいです。ただやる気があるならば相談してください。
未経験者でも構いません。やる気のある人が望ましいです。」

まぁ、どこもやる気がある人がほしい、とはおっしゃりますからそこを掘り下げるのが私の役目なわけで。具体的にどういう人材がやる気がある、と判断します?

「あぁ、なるほど。
じゃぁもっと具体的な話を。

どんな仕事か

かばんメーカーの仕事としては縫製ばっかり、ということはありません。裁断も縫製も下手間も行い、検品も行います。それらすべてを行ってもらい、適材な場所を見つけていきます。
ほしいのは技術職です。私がやっている営業やイベントで立って販売などはありません。興味あるならば体験してもらっても構いませんが基本は技術です。
量産技術がメインですがサンプルを作る意志があるならばそれも教えます。

やる気がある、という基準

で、ここからやる気の話になりますが、中小かばんメーカーとして1ヶ月の半分は定番の仕事を行いますが、半分は異なる仕様の制作を行います。朝になって出勤したら全く違うかばん制作をすることもありえるわけです。

出勤してその場にいたら仕事が終わる、それで給料がもらえる、ということはありません。でも『これを1個作ったら〜円』ということもありません。

1ヶ月後よりも3ヶ月後、それよりも半年後のほうが手が早くなる、というのが望ましいです。現状維持ではなく、どんどんと腕を上げる努力をする。こういう意志がある人を『やる気がある』と思いますね。

今までの自分のやり方を捨てることができるかどうか

趣味でもセミプロでもいいのですが、自分の技術でものを作っていた人は『僕のやり方はこうです』と我を通すことがあります。これは困ります。当社も複数の人間が働いているメーカーです。一人っきりでものを作るわけじゃないので一緒に働いている人にあわせたやり方を習得できるかどうかはとても重要です。

最低限のコミュニケーション能力はほしいです。

殺伐とした職場よりは仲が良い職場が望ましいですが、それは強要しません。
ただ、一緒に働いている人間が不便を感じない程度のコミュニケーション能力、、挨拶や人に教わる姿勢などは最低限ほしいです。」

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将来的に独立したい、という希望の人はどうします?

「3年5年働いて独立する、というのも構いません。
もちろん当社と競合するようなものを作る、というのならば困ります。自分が作りたいものと当社の作るものがあわないからやめる、というのならばそれはそれでしょうがないです。
その場合は請負の仕事をする意志があり、腕があるならば仕事をまわしますよ。」

お楽しみの職場見学だ

さて、私の楽しみの一つである職場見学です。

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んと、クリッカー数台に腕ミシン平ミシン、箔押し機や毛皮を縫えるミシン。ここらはかばんメーカーでよくある機械ですね。コンピューターミシンもあるんですなぁ。


今作っているのは?

「自社ブランドの品ですから写真okですよ」

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福江社長は普段ここで生産しているんですか?

「サンプル切ることもありますけど、実際は中心となっている社員がこの職場をまわしています。教育や指示も社員の彼らがやることになりますね。社員はサンプル切れますので彼らが新商品サンプル切ることもあります。」

かばんメーカーって生き残れると思います?自社は生き残れると思います??

「んー、かばんの作り方って別に10年20年前とそんなに変わっているわけじゃないと思うんですよ。
でもこの10年から20年の社会の変化って莫大じゃないですか?インターネットもそうですけど、革やタンナー、日本の皮革業界やアパレル業界など変わりすぎです。
私も親父から継いでこの会社を経営していますが、先代は職場 のみで自社ブランドなんて想定もしていませんでした。

従来の10年20年前の戦い方をそのまま継続しているやり方ではもう危ないと思います。
『1ヶ月後よりも3ヶ月後、6ヶ月後はさらに腕があがるような人がほしい』という新人に対する望みを先ほど言いましたけど、この会社だって先々どんどんと伸ばして生き残っていきたいと思っています。だからこそ人がほしいですね。
興味ある方は私のfacebookやblogを見てご連絡くださいな。もちろん直接問い合わせしてもらっても構いません」

facebook: レザーファクトリー artigiano 

ふく江社長facebook: 福江 光洋 

HP:革・レザートートバッグの製造・通販 | バッグファクトリー

問い合わせ:会社電話 0725-53-2281 下記会社概要のメールアドレスにお問い合わせください。

 会社概要 | バッグファクトリー artigiano 

 

こういう人がメーカーに行くと喜ばれる・嫌われる

さて、フェニックスblogでは過去何度かメーカーさんの求人募集の話を載せてきましたけど、それぞれのメーカーさんに聞いた『こんな人が望ましい・嫌だった』という人を羅列していきます。

こんな人は困ります

・問い合わせ段階で自分の身を明らかにしない。
・履歴書を持ってこない。初日から遅刻する。
・挨拶をはじめとするコミュニケーション能力がない
・さらにそれを改善する意志がない
・過去の経歴や技術にしがみつく。新しいやり方を受け入れられない。
・かばんの作り方を教えてもらえると思っている。=作るのが仕事であり、教わるのは仕事ではない。
・自分の都合で話をする。仕事をする。

こんな人はありがたい

・全くの未経験もそれはそれで喜ばれる
・メーカー経験者
・自分の適性を理解している
・若い人(35を越えたらやる気だけを武器にするのはかなりきつい)
・かばん・靴・ベルトでも修理・生産問わず他のメーカーで働いた経験がある

過去において何度も「問い合わせはありがたいけどこんな変わった人が来たのが、、」という声もメーカーさんから聞いています。くれぐれも先方に気を使ってくださいな。

じゃぁ逆にこういうメーカーは気をつけようという基準

さて、ムラキ個人が考えるメーカーさんのこういう点は注意しよう、ですが

・福利厚生が名言されない
・試用期間がどれくらいか名言されない

ブラックなメーカーで働きたくないからネットで調べよう!というのはブラック企業に当たらないためのベーシックな調べ方です。が、革のかばんや靴メーカーではこのやり方は通じません。HPを持っていない会社なんてざらにあります。

「えっ!今の時代に!?」 はい、ざらにあります。噂がないどころかHPもFBもないなんて当たり前です。
たとえHPがあっても会社の内情や噂もほとんど拾えません。
逆に言うならば「ネットで引っかからないから良い会社」ということも大いにありえますし、逆も真です。

このblog読んでいる人はblogを読むような人、という当たり前の話なのですが、革業界はネット使わない人はザラにいます。特に年齢が高くなればなるほどその比率はどんどんと高まります。

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