革使う人は肉を食ったほうが良いけど、大豆肉を食べてみたので代用肉や代用革の話


革関係者は肉を食え、と常々言いつつ、普段は魚や鶏肉のほうが多いかなぁ、というムラキです。

革、というのは基本的に食肉産業の副産物である皮、つまりは余り物を使っているに過ぎません。で、先日スーパーで大豆のお肉、と称された品が売っていたので買ってみました。

大豆肉を食べつつ、代用肉から、代用となる革の話をつらつらと書いてみます。

大豆肉は肉の代わりになるのか?

オチから話すならば「肉の代わりはちと苦しいかな」と思います。

・食感は肉に近い
・味はほぼナシ。

ですので、精進料理に使うもの、と同じレベルですね。

袋裏に書かれているように「肉と間違えるほどの食感!」「大豆の栄養を取れるよ!」とありますので、決して「肉の代用にはこれでok!」というのは謳い文句にしていませんね。そこらは素直だなぁ、と感心しました。

袋裏に書いてある麻婆茄子を実際に作ってみました。

豆腐も入れていますな。
味はほぼナシですが、麻婆茄子にすると調味料の濃さが出ます。ラード使って、麻婆茄子なり作れば、大豆肉とはわかりませんね、これ。

美味しくいただきましたわ

大豆肉が一般的になったら革業界はどうなるか?

ん~、革業界は食肉産業の副産物を使っている業界でしかありません。そのため供給のコントロールがしづらいというデメリットはありますが、他方「肉が食われている限り供給される」というメリットもあります。

ヴィーガンの生き方が増えても肉の消費量に大きな影響はないとは思っています。

ただ、今後欧州のファッション業界を中心に「毛皮や革をやめよう」という動きは出てくる可能性はあるかな

大豆肉という考え方

現在肉の代用品としての大豆肉は随分と一般的になってきました。正直予測していたよりも浸透度が早いですね。

ソイパティの開発 | 商品へのこだわり | モスバーガー公式サイト

植物肉バーガー定着に向けたチャンスか、外食苦境もバーガーチェーンは好調|食品産業新聞社ニュースWEB

ヴィーガンレザーという考え方

で、さらに革の代用品も開発は進んでいます。

“きのこ”がレザーに……?! イタリアの企業が開発した驚きの新素材「Muskin」とは? | Fragments

 

他にもサボテンから革っぽいものを錬成

石油資源をガンガン使う合皮よりかは健全かなぁ、とは個人的には思います。

キノコを革製品に変えるインドネシアのMycotech、シードラウンドで数十万米ドルを資金調達 – BRIDGE(ブリッジ)

上記のサイトを見ると

Reza 氏によると、Mylea は市場において動物の皮よりもはるかに持続可能だという。 製造時間が飛躍的に短くなるほか、製造工程における水の消費量を減らし、二酸化炭素の発生量も削減できる。比較のため、統計を以下に提示する。

Mylea-table

強度面では動物の皮に劣るが、人工皮革と比べたらすでに2倍も丈夫である。したがって破れやすいということはない。

この水の消費量やCO2発生量を革生産時に、というのは牛が生涯を通じて飲む水や、牛の出すCO2も「皮革業界が消費しているor発生している」と受け取りかねない書き方をしているな、とは思います。(;´Д`)

キノコの皮ではなく「キノコの革」の誕生で勢いを増すファッションの「サステナブル化」(GetNavi web) – Yahoo!ニュース

上記サイトで使われてる「サステナブル化」は「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味します。今後のファッションに限らず様々な業界で言われる言葉であり、革業界でも「水をきれいな状態にし、廃液を垂れ流さず、環境に負荷をかけないためのサステナブル化」は言われています。

 

「革が良い・悪い」「代用革が良い・悪い」というのは消費者なり生産者が考えることであり、そういう多様な材料が存在出来る現状は、豊かな世界だな、とは思いますね。

というような話もする「人に話したくなる革の話」セミナーをやっています。

で、宣伝。

本日は革日和♪in熊本 2020年10月30.31日(金土) 出展社10社による展示会・ワークショップ・セミナーなど 要事前予約制 | 本日は革日和♪

熊本革日和では「人に話したくなる革セミナーぷち 革の買い方や歴史編」というものを革に興味ある方・革製品が好きな方・革で何かを作る方向けの話を行いますのでまたよろしくおねがいします。

人に話したくなる革セミナーぷち 革の買い方や歴史編 2020年10月30日(熊本県) – こくちーずプロ 10/30(金)13:00~14:00
人に話したくなる革セミナーぷち 革の買い方や歴史編 2020年10月31日(熊本県) – こくちーずプロ  10/31(土)10:15~11:15

 

 

過去の関連blog:


革使う人は肉を食ったほうが良いけど、大豆肉を食べてみたので代用肉や代用革の話」への2件のフィードバック

  1. 2pika

    日頃拝見して碩学の端緒に触れ感銘しているモノです。

    さて、環境活動家の手法は、多くが攻撃的で、受け入れ難く
    あまり浸透していない印象があります。なお私は賛同者ではありません。

    彼等の主題は畜産業の生産方式ですから、皮革業界は影響を受けるでしょうし、
    既に廃液などの汚濁防止などされている様で、賢明だなぁと感じます。

    一方、ヴィーガニズムは、「人間の為に動物を犠牲に(搾取)しない。」
    という主義ですから畜産業は本丸で、皮革業界も当然に含まれます。

    とすると、レザークラフトが趣味の私や販売側の皆さんは
    誰もが欲しがる牛革の財布を作り、ワニ革のブーツを流行らせないと
    イケないのではないでしょうか?
    まぁ、出来損ないの小銭入れを作って、浪費している私が言う事ではないのですが。

    返信
    1. l-phoenix 投稿作成者

      こんばんは、フェニックスのムラキです。

      >彼等の主題は畜産業の生産方式ですから、皮革業界は影響を受けるでしょうし、
      既に廃液などの汚濁防止などされている様で、賢明だなぁと感じます。

      日本や欧州では排水時にどれだけ環境に負荷をかけないようにするか=浄水が非常に重要となっていますね。
      日本のタンナーさんも環境に負荷をかけないサスティナブルな革作りを言っていますね。

      >とすると、レザークラフトが趣味の私や販売側の皆さんは
      >誰もが欲しがる牛革の財布を作り、ワニ革のブーツを流行らせないと
      >イケないのではないでしょうか?

      好き好きでいいと思います。少なくとも今の時代は個々の信条を否定されることがないかと思います。(まぁ炎上させて強制的に押し付けてくる人もいますが、、)
      ひどい言い方に聞こえるかもしれませんが「人それぞれだから、好きに作ったらいいんちゃうかなぁ」というのが私個人のスタンスです。

      返信

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