動画で見よう:スタジオタック20年9月新刊「ヌメ革をアレンジして作る革小物」はヌメ革をご自身の手で加工する技術を紹介する本


スタジオタッククリエイティブはたまに「またひねった球を投げてきたな(;・∀・)」と思わせる技術書を出すよなぁ。。

「ヌメ革をアレンジして作る革小物」というタイトルですが決して初心者向けではありません。

おすすめ対象層:自分が望んだ革を実際に作ってみたいという方。オイルレザー・型押し・起毛革・シルクスクリーン技法が紹介されています。

おすすめ出来ない対象層:初心者の方。気に入った革がすでに決まっている方。仕上げ加工を自分で作りたい、と思わない方

購入するメリット:革の表面仕上に関しての知識と技術は確実に広がります

販売>『ヌメ革をアレンジして作る革小物』 – ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス

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『ヌメ革をアレンジして作る革小物』 – ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス

そもそもヌメ革ってなに?

ヌメ革って定義がとてもむずかしいです。明確に業界で基準が決まっていません。実際、皮革用語辞典で「ヌメ革」って入力しても何もヒットしません。

皮革用語辞典|JLIA 日本皮革産業連合会

フェニックスではヌメ革は「完成2歩手前の革」とお客さんには伝えています。完成2歩手前だからこそ、お客さんの手でカービングを施したり、染料で染めることが可能となります。

【教えてよこいさん】ヌメ革とタンローってどう違う? | phoenix blog

この本はそのヌメ革の表面加工=仕上げ、を紹介しています。

「お客さん自信の手で加工が出来る」のがヌメ革の面白さです。
で、この「ヌメ革をアレンジして作る革小物」ではご自身の手で行う加工方法を紹介してくれています。

・床革をベースとしたベロア調の革
・ヌメ革をベースとした型押し革
・ブライドル調レザー
・オイルレザー
・プリント革
・水シボを入れたオイルレザー

などのやり方が紹介されています。

ただ、全ページの中で加工技術の紹介は2~3割程度となります。
残りのページは「仕上げ加工した革でペンケースやウォレットをどのように作るか」という解説になります。

作る作品と紹介されている技術

作る作品は

・三つ折り式のペンケース
・ウォレット
・メガネケース
・ミニトート
・リュックサック

となります。

各作品の仕立てには

「革ボタンの作り方」
「厚みを抑えたカード段の作り方」
「治具を用いた仕立てのノウハウ」
「効果的な芯材の使い方」
「タックの入れ方」
「持ち手のスマートな取り付け方」
「釘をリベットの様に使うノウハウ」

等、これまでの書籍では解説していない趣向が凝らされています。

まぁ、実際に仕上げ加工技術の紹介だけだったらページ数稼げないでしょうから仕方ないといや仕方ないです。

「メガネケースやペンケースなんか作り方は別にいらない!仕上げ技術を学ぶために

目次

・床革ベロアで作るペンケース
・床革の起毛加工と、ヌメ革の揉み加工
・ペンケースの仕立て
・型押し革で作るウォレット
・ヌメ革の型押し加工
・ウォレットの仕立て
・オイルレザーで作るメガネケース
・ヌメ革の染色とロウ引き加工
・メガネケースの仕立て
・プリント革をあしらったミニトート
・ヌメ革のシルクスクリーン印刷
・ミニトートの仕立て
・水シボオイルレザーで作るリュックサック
・ヌメ革の染色と加脂加工・シボ加工
・リュックサックの仕立て
・型紙

個人的には、革のもつ表現の幅の広さを広げるいい本だと思います。

革って出来ることがかなり大きい素材です。
革の表面加工=仕上げに関してここまで紹介している本は今までなかったので、購入しないにしても一読することをオススメします。

あ、もちろん買っていただくのが一番いいわけですので、購入の際は是非下記からよろしくおねがいします。

『ヌメ革をアレンジして作る革小物』 – ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス

 

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