スタッフKの『コレ、ええで』#008【一流サンプル職人が教える 本格革小物の仕立て方】~職人技術の解体新書~


普段クリエイター活動をしているスタッフKが、『これ、ええで』と思う商品を紹介するコーナー第8弾!!

本日紹介する商品は書籍【一流サンプル職人が教える 本格革財布の仕立て方】です。

実はこちらの本は新刊ではなく、販売してから既に1年半以上経過しています。(2017年6月発売)

何故今更この本を?

発売時にムラキも書きましたが、この本はとても素晴らしい内容です。

かなり難しい本ですが、財布を作ったことのある初心者の人こそ読んでいて欲し い本の 一つです。

■裏地に【布類】を使用した制作方法を掲載しているのは珍しい

初心者向けの財布制作の本のほとんどは【表も裏も革だけを使用】した制作技法が掲載されています。

その点この本は【裏地に布類を使用】した内容で財布を制作。

革だけを使い、財布を制作した人でこんな悩みを抱えた人はいないでしょうか?

・仕上がりが分厚い

・重い

・コストがかかり過ぎている

それらの悩みを解決してくれるのがこちらの本なのであります。

だけど問題点が…この本はプロフェッショナルシリーズというだけに、内容はかなり難しい部類…

初心者の人には組み立て手順すら理解するのも出来ないかもしれません。

薄く制作&裏地に布類を使用することで難易度はぐんと上がります。

■何が難しいか

1番の難関は漉き加工でしょう。

この本での制作には前提として『へり漉き加工』などを随所に施してやる必要があります。

へり漉きをしない事には綺麗に組み立てるどころか、完成すらままならないと思います。

革を仕事にしている方ならまだしも、趣味でレザークラフトをしている人なんて漉き機なんか持っていないのが大半でしょう。

一応、フェニックスでもヘリ漉き加工の受注は承っておりますので、チャレンジ精神溢れる人は是非活用していただければ幸いです。

・ヘリ(部分)漉き加工

ちなみにムラキも以前書いていますが、漉きというのは奥深く、この本だけでは漉きに関しての知識をマスターできないかも知れません。

小物類の漉きというのはかなりシビアで、請負職人でも漉き屋に外注することが多いのです。(ムラキ談)

~当店だけの特典~

菊寄せの技術は文字と写真だけでは難しいので、フェニックスで購入の方のみ菊寄せテクニックの動画URLを一緒に同封しています。是非とも当店での購入をお願いしたいところです。(願望)

・当店ネットショップならポイントも付いてお得!

・価格的にネコポス便も無料!

・スタッフKのヤル気もアップ!ニッコニコ!(今後に重要)

・万が一売り切れても広いお心で入荷を待っていただけたらとてつもなく嬉しい!

■持っていて損はない本でですよ

動画とは違い本なので少々分かりづらい部分もあるかとは思いますが、それでもここまでの技法や制作方法を事細かに掲載した本はかなり貴重です。

普段、職人の技法なんて中々お目にかかれません。

最近ではYoutubeなどでも財布の制作動画があったりしますが、恐らくこの記事を書いている時点では、布生地を使った財布の制作を最初から最後まで掲載したものはほとんど無いでしょう。

私も探してみましたが、一流ブランドなどが局所的に手元を写したものしか発見できませんでした。

改めて申し上げますが、一目で内容を理解するのは難しいかも知れません。

初めて読んだときに理解できなくとも、貴方のレザクライフが充実すれば理解できる日もきっと来るだと思います。

いつか革だけでの作品づくりに疑問を抱いたとき、何か役に立つのではないでしょうか。

そんな日の為に私はこの一冊を心の底からオススメしたいのです。

ちなみに私も最近この本からヒントを得た一人です。

一流サンプル職人が教える 本格革財布の仕立て方

それでは皆様よきレザクライフを。アデュー。

 

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