革のお手入れ、おすすめは?何を使えばいいのかという話。その②


こんにちは、仲地です。

まず初めに、新型コロナウイルス感染症について厳しい状況が続いておりますが、事態が一日でも早く終息し、皆様が元の生活に戻れることを心よりお祈り申し上げます。

 

今日のテーマについてなのですが、先日お手入れについてのブログを書いてみました。ブログを見てくれたお手入れの専門家の方から表現として適切ではない部分と「ケアについて書くならこういう説明も良いよ」とご指摘を頂きました。ありがとうございます!

 

具体的な商品の紹介や説明も早くしたいところなのですが、何を買っていいか分からない!(僕含む)って方の為に、お手入れの考え方についてもう少し触れていこうと思います。

※去年の素材博覧会YOKOHAMAでスタッフ森が撮ってくれた写真です。また色んな所へイベントに行きたいです。

・前回の訂正点

 

前回のブログ内でレザーケアをスキンケアと同じようなイメージで考えると良いよ!と、書きましたが専門家の方に頂いたアドバイスから何点か訂正しなければならない箇所があります。

 

※スキンケアの場合
①洗顔(汚れ落とし)→②化粧水(水分を浸透させる)→③乳液(油分を補給する)

※レザーケアの場合(注意:全ての革がこの工程というわけではありません。)
①クリーナー(汚れ落とし)→②液体オイル(抜けた油分を補給)→③ワックス(フタをする役目。水分や油分を抜けにくくする)

 

工程の順番だけみると似た部分がありますが、意味合いは少し異なります。

 

・ケア=スキンケアでななく、ケア=サプリのイメージ

 

 

 

足りないものを足す(補う)ということ

 

前回は「化粧水=オイル(革への保湿)」と表記をしましたが、保湿の「湿」は化学的には水分を意味するので、水=オイルという表記は誤りでした。すみません!!

 

革の繊維にもそもそも水分が含まれており、水と油は混ざらないのでオイルを上から塗っても基本的に革の深い部分まで入りません。

 

では、オイルを塗る事には何の意味があるのか、、、、

 

オイルを塗ることのメリットは「柔軟性の付与」と、「革独特の手触りを保持する」「長持ちさせる」です。ケア剤としては必要なものです。

ただ、性質として液体オイルは浸透しやすい反面、また抜けてしまいます。ちなみに固形ワックスは、オイルのようにすぐに抜けたりはせず、表面にとどまってくれます。しかし、内部へは浸透しづらい性質を持っています。

 

オイルレザーには鞣しや仕上げの種類によって多少異なりますが、基本的にオイルが多く含まれています。ただ、そのオイルも時間と共に抜けていってしまうので、時々オイル分を足してあげた方がいいですね。『足りなくなったものを足す。』このあたりをサプリのイメージとして捉えてもらえればと思います。

 

ただ、オイルも過度に塗り過ぎると色が濃くなったり、塗る部位によっては柔らかくなり過ぎてしまう可能性もあります。具体的にいうと繊維の詰まっていないベリー(お腹)なんかは繊維の隙間が大きいので、オイルが他の部位に比べて入り過ぎてしまい、結果柔らかくなり過ぎてしまう場合があります。塗り過ぎにも注意が必要ですね。

 

・「ケア剤」と「仕上げ剤」はまた別物

 

前回のブログ後半でレザーケアクリームとレザーワックスを紹介しました。

 

 

レザーケアクリームは普段のお手入れ用のケア剤、レザーワックスは「仕上げ剤」であって「ケア剤」とはまた違うものでした。これも混同して説明してしまっていたので誤解を与える表現でした。

パッケージをよく見るとちゃんと仕上げ剤と表記がある。。。。失礼致しました!

 

 

Phoenix取り扱いの仕上げ剤はこちらにまとめているのでご覧ください。

 

・革によって使うケア剤を考える

 

色々なケア商品がありますが、すべての商品がどの革にも使えるという訳ではありません。

 

今後は特定の革に特定のケア剤を使った場合の実験結果を発信していこうと思います!!ですので、次回もご覧下さいね。「Phoenixの〇〇の革にはどのケア剤が良いの!?」なんてリクエストも頂ければ答えていこうと思います。

 

DMやお問い合わせがあればインスタグラムの [phoenix_nakachi] まで頂ければ幸いです!(フォローもよろしくね笑)

 

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