漉き機は火事の元になるから仕事終わりに研ぎをしちゃダメ、という話


先日5月25.26日に行われた本日は革日和♪in東京、無事終了しました。

2018.レザーフェアにあわせた5/25.26(金土)の革日和in東京 | 本日は革日和♪

読んで行きたくなったら私の勝ち。「革日和in東京 5/25.26」の宣伝blog | 本日は革日和♪

まぁ感想などはまた後日で。

で、技術セミナーとして漉き機セミナーをしました。
その中で話した「漉き機は火事になることがある」という動画がたまたま撮れたのでそれを資料として残しておきましょう。

漉き機を活かすセミナー

漉き機を活かすセミナーハイパー~実機を前にして
開催日 2018年5月25日(金) 10:15〜12:15 定員 16人

漉き機の考え方やトラブル解消法を解説します。

 漉き機セミナーは「座学のみ」と「実際に漉き機を前にして」と「マンツーマン」の3種類があります。

 マンツーマンは実際に私が自分の仕事場でマンツーマンで2.5時間ほどで叩き込みます。2,5時間6000円ですが、しっかりと教え込みます。

座学は動画と資料のみで行います。その分2500円くらいです。

実際に漉き機を前にして、は座学と内容は重複しています。
今回行ったのはこちらの「実際に漉き機を前にして」のセミナーですね。
漉き機の「研げている状態」と「研げていない状態」を触って判別して教え込みます。
その分3500円くらいかかります。

漉き機って研ぎをきちんとすればトラブルは7割は解決しますのでこれを知っておけばかなり改善します。

座学のみ、は動画と写真と資料で解説していきます。そのぶんお値段はお安めです。

 

先日フェニックスに来た質問「漉き機を使うと押さえの跡がつくのは、、」

この質問に答えようと思うと
・使っている革
・どんな漉きがしたいのか
・使っている押さえ
・質問者さんの技術
・樽の高さや刃の位置を理解しているか

ここらがしっかりわからないと理解できません。
で、それを教えるのに2時間は最低かかるよ、ということです。

座学2時間だけでも聞けば「あぁ、そういうことか」と理解はできるとは思います。

西ならばフェニックス近くの私の工房で教えます。
東は9月以降に漉き機借りられそうな場所ができそうなのでそちらでボチボチ漉き機セミナーやろうかな、と思います。

で、漉き機で火事になる話

漉き機で研ぎをすると火花が飛びます。
これが革のカスに付着すると煙がもくもくと出てくることがあります。

 

これがあるから「仕事終わりに研ぎをする」というのはやめたほうがいいです。

・フェニックス3Fで定期的に靴型紙講座などを開いている古瀬氏

昔々、靴メーカーで漉き機で火事になった事件は多かったですよ。 一番多かった火事は、割り漉き機かな

知り合いの職人さんなどはそばに霧吹きスプレーを置いていますね。
でもサビの一因にもなるので気をつけたほうがいいです。

私は大量に漉くときは「研ぎながら漉きもやる」ということがあります。これをやると煙発生率はあがりますね。

今年2月に漉き機刃交換しました

残り刃が35mmで交換、30mmで交換という人もいますが、私は32mmくらいで交換しました。

6年位使ってはじめて交換しましたね

 

 

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