コバは適材適所。技術も薬品も考え方も。正解はひとつじゃないです

バッグの丸手のハンドルのコバが割れてきたので割れたコバはへらで削り、再度磨いてコバ塗をしようと思っています。

クロのマットタイプが希望ですが、まずは割れにくいコバ材を教えてください。
また、下地材も再度必要でしょうか?

という質問が来ました。
今回はこれを解説しますが、回答としては「割れづらいコバはなかなかなく、割れづらくする技術と考え方はある」となります

1 割れたコバを削るならば全て完全に獲ったほうが良い

割れたコバはヘラで削りとろう、とありますけど、これがなかなか難しいです。
今回はまだ色合わせがやりやすい黒ですけど、使っているコバの種類が違うとその上に載せてもくっつきづらくなります。

A社とB社のコバは似たようなものだとしてもやはりお互いがくっつく保障はありません。
また、中国製品などはコバでゴム系が多いため余計にくっつきづらいです。

もし削り取るならば全部きれいに獲ったほうが良いです。

2 割れにくいコバ剤ってあまりない

コバ薬品は厚く塗れば塗るほど割れやすくなります。
下地剤を使ったほうが割れづらくなりますので使用をオススメします。

コバ処理の前に下地処理剤「目止め液」と「TXコート」を使うと出来上がりが全然違う | phoenix blog

ただ、今回の持ち手のように120度以上曲がるような箇所は下地剤を使おうか割れやすくなります。

ポイントは「薄く塗る」です。
厚く塗れば塗るほど割れやすくなります

裏技として現在当社では取扱ないですが、SEIWAさんのファブリエを使うと割れづらいコバを形成出来ますけど技術がいります。ここらの解説も今後書かなきゃ行けないんですが、その前にフェニックスで取扱開始しないといけないのでハードル高くて。。。

既存のコバ仕上げ剤でももうちょい頑丈には仕上げられます。
細かく書きませんが「塗って乾燥>再度塗る」という工程を「塗って乾燥>布などで押さえ込む>再度塗って乾燥」に変えてみてください。コバの圧着が高まり多少は頑丈になります。

3 曲がる以上コバはいつか必ずひび割れる

この考え方を覚えておいてください。
曲がる箇所や厚く塗ったら駄目です。薄く塗ってください。

または「曲げた状態で塗る」です。

4 手抜きですがヒビ割れた箇所に塗り込むのも手

使っているコバ薬品の相性が悪いと剥がれてしまうのですがヒビ部分に塗り込むのも手です。
当初の状態には戻りませんが、コバのひび割れを全部剥がして塗り直す、というのはなかなか気が遠くなる作業です。
それならヒビ部分に塗るでもいいんちゃうかな、と思います。

その際には「さらりとしたイリス」か「普通レベルのサーマルコート」がオススメです。

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「もったりどろどろエッジペイント」はちとオススメしません

補足

コバは使っている薬品もさることながら

・使っている革の種類
・革の箇所
・使っている工具
・どれくらいの仕上げを求めるか
・裁断接着の精度

などにより千差万別となります。
そのため実物を触らないと細かい回答が出来ないのでココらへんが回答として限度かな、と思います。

コバの概念や技術を無理やり叩き込む4時間講習をたまに革日和の方でやっていますので興味有る方はまたよろしくお願いします。

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