へり返し菊寄せ・ボックスコインケースに風琴マチ。初公開の技法多数な『一流サンプル職人が教える 本格革財布の仕立て方』特典付き


『一流サンプル職人が教える 本格革財布の仕立て方』が出版されました。
スタジオタック、もうここまで出したらいいんちゃう、というレベルの本となりました。

この本ではヘリ返しや菊寄せの技法が載っています。
またボックスコインケースの考え方も載っています。多分本邦どころか世界初じゃないかなぁ、ここまで詳細に載せた本は。
ネットの情報っていつか消えると思っていますが、本の情報って100年たっても残りやすいのでありがたい限りです。

この本の技術だけでは作るのは大変だろうな

店員木下「じゃぁムラキさん、この本読め菊寄せやヘリ返しってできるようになるんですか」

無理ちゃうかなぁ

木下「えっ!ダメじゃないですか!ヽ(・ω・)/」

漉きが書いていないんだよね。
漉きまで細かく書くと本の容量が1.5倍になって編集の手間が2倍以上かかるから省いたんだと思う。

ヘリ返しや菊寄せの漉きって難しい。小物の請負職人でも漉きは通常漉き屋に外注だからそこまできっちり載せづらい、ってのもある。ミシンで縫うの前提だしね、ヘリ返しは。
だからたとえ漉き機ミシン持っていてもこの本の品を全部作れるようになるのは大変。

ただ、作れなくても読んだら必ず何かしら学びにはなるよ。
ここまでまとめた本はすごい。
職人さんにより作り方違うし、東と西では考え方が違うから私は読んでいて面白いなぁ、これは。

ある程度レベルアップしている人は本1冊読んで2割得るものがあれば御の字。そういう意味でも「おれはできるぜ!」という人も買って損はないと思う。

ここまで読んでくれたならフェニックスで買ってくだされ。特典つけます

3000円以上送料無料ですのでぜひご購入くだされ。

アマゾンで買われてもうちは1円も儲かりません。
フェニックス社員「なんだ、ムラキさんがblog書いてもあまり売上あがらないからやつの給料下げちゃえ」となりかねませんのでよろしくお願いします。

今回実験的に「フェニックスで本買ってくれたら特典つけるよ」ということでヘリ断ち・ヘリ返し・菊寄せ準備・菊寄せの解説動画を作りました。22分の動画となっています。(漉きはちと動画では解説していません。)

こちらはyoutube限定公開となっておりURLを知らないと見れないようになっています。『一流サンプル職人が教える 本格革財布の仕立て方』を購入するとURLを記したメモを入れておきますのでまたよろしくお願いします。

『一流サンプル職人が教える 本格革財布の仕立て方』 – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP

下記動画は22分の動画の一部分だけを取り上げて30倍速にしました。
22分でヘリ断ち、へり返し、菊寄せ技法の解説をしています。本を読んだ上で見ると色々と発見あるかと思います。

この本興味ある人はついでにここらも買っておいたほうがいい

サイビノール 100番 – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP

100番と600番が存在し、100番はサラサラとしていますのでへり返しなどの際に使いやすいです。

 

ジラコヘラ – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP
本では白ボンドを塗るのに金属ヘラ使ってられますね。
あれはまぁダイソーあたりでお好み焼きの小さなコテ買ってきて加工するのも手です。私は普段白ボンド使うときはプラスチックヘラを愛用しています。
動画では黄色いコテを使っていますが、普段はフェニックスで売っているような白いジラコヘラをメインで使っています。
青いヘラとかもあるんですが、あちらはちと使いづらい

ブラッドウッド (打ち台) – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP
上記動画でも写っている土台として使う台です。
重く頑丈でカドが出ていますのですごく使い勝手が良いです。

電器玉捻

最近フェニックスでも扱い始めた電気コテ。
クローム革に筋を入れる=捻を入れるには電気の力がないとできません。
「捻 賈ってアルコールランプで炙る、とかじゃあかんの?」
安定性に欠けるんだよ、炙りのやり方では。温度下がっていくからね。
電気捻かって電流調整したほうが絶対安定性は良い。
ライトコントローラーで安定性が高められます。
もちろんフェニックスで売っています( ´∀`)bグッ!

ライトコントローラー(PC-31) – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP

ライトコントローラーはどうせいつかは買いますよ

『鞄・ハンドバッグ・小物 標準用語集』 – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP
(動画あり)よし!取り扱いが出来るぞ!「鞄・ハンドバッグ・小物 標準用語集 」: レザークラフト・フェニックス

用語集だけど小物の各部位の名称がきちんと定義されています。作り方が載っているわけではないですが見ていて損はないです。
気になったら下記動画で中身をちょろりと見てください。

本で紹介されている&動画で使っている刻み稔は近日中にフェニックスで扱います。
こちらも特典付ける予定ですのでよろしくお願いします。

余談 本に載るメリットは

スタジオタック 編集T「ムラキさん、今度財布の本を出したいんですよ、ヘリ返しの。協力してそうな人に心当たりありませんか?」

心当たり、というのは非常に難しいです。

タックさんが協力者誰かいねぇ?という場合は基本的に「製法を明かしてくれる人いないか」、という意味です。
原稿料は支払われますが、一度支払われたらそれまでです。決して重版かかるたびに印税が入るなんてことはありません。

ってことは、本を見た人が「わぁ、この人のところにいってお金落とそう」というようなシステム=教室やお店、を持っていない作り手をタックさんに紹介しても作り手さん的に利益がない、というわけです。

もうちょいわかりやすく言うならば、、、
例えば、請負の職人さんは技術持っていますが、彼らはこのようなことに協力するメリットはありません。自分たちの技術が広まればそれだけ自分の仕事が減るリスクがあるわけです。さらにタックさんの出す本は「技術書」です。
購入者の10割が「自分で作りたい」という人ばかりですので請負職人にお金を落とす流れはありえないわけです。

スタジオタックTさん「いや、そうでもないですよ!お店ある人に執筆協力してもらったら『本を読んだ人が自分では作れなかったから買いに来た』というケースもあったんですよ」

それはあるかもね。お店や教室やっている人には益はあるんだよ、本に載るのは。
でも請負職人さんなんかは本見た人から連絡来ても困るんだよね。「お店やっているから財布20本作って」と言われても、請負職人さんはメーカーが材料用意してなんぼの商売しているから。
材料ハガタ金具裁断漉き全部行った材料を納品できない人は請負職人さんに仕事は依頼できないのよ。

技術を持っているのは請負職人さん。でも彼らは本などには協力しない。

協力しやすい人はやっぱり教室業をやっている人。
これらの人は本に協力するメリットが高い。
次点でお店経営している人かなぁ。

で、タックさん、ヘリ返しを教えられるような人を紹介しろ、とな。。
ヘリ返しの財布をしっかりと教えられる教室をやっているようなのは、、、フェニックスblogでも過去に紹介した大阪の1年コースの小物塾くらいかなぁ。あれも一般人お断り、かつ、1年コースのガチ育成機関だなぁ
風琴マチ~小物のとってもめんどくさいマチ | phoenix blog

Tさん「大阪は遠いです!」

わがままやなぁ。ヽ(・ω・)/
んーーー、じゃぁ東京蔵前でやっているこの人は?

蔵前に革職人養成所開講 業界のピンチ救う取り組み – 浅草経済新聞
ホーム – atelier-K.I

小物のサンプル師 兼 教室やっているからいけるんちゃう?
現状私が知っているへり返しの小物技術を専門職レベルで教えているのは小物塾とここらへんくらいじゃないかなぁ

Tさん「あざあーす!」

お礼は季刊誌レザークラフト復活&連載記事書かせてくれる、でいいのよいいのよ~

Tさん「あ、季刊誌レザークラフトは残念ながら休刊です。それに伴い連載記事『教えて!村木さん!』も終わりです。
休刊からの復活は期待しないでください _| ̄|○ il||li」

そうか、、、orz

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