刃型の話をしよう:ピンと穴あけポンチの違い

先月くらいからスマホを変えました。
ネクサス5xという最新機種に!カメラの性能がよくてコンデジ持ち歩く頻度が下がりましたね。
でもスマホで撮ると縦長になるのがちょっと間抜けで苦手です。

で。
先日の刃型相談
「厚み1.6mmのタンニン革を刃型で裁断。その際に針金が通るような細い穴0.6mmを開けたい」
ということでした。
回答としては
「タンニン革はギュッと締まっているので0.6mmだと穴が詰まる可能性が高いです。
穴をせめて1mmの大きさに変えるか、ピンに変えるのも手かと思います。」というもの。

「最低限の目印さえつくのであれば、あとから針で穴を開けられるので、後述されましたピン穴を使いたく思います。
ピン穴を使ったものはどのようなものか教えて下さい」とのことでしたので解説してみましょう

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タンニン革を刃型で裁断する際には小さな穴は要注意

タンニン革ってのはギュっと締まった革です。それに対してクローム革はふんわりと緩んだ革です。
タンニン革は小さくなればなるほどギュッギュッと締り、最終的には金属的な硬さになります。
タンニン革、特にオイルも入っていないようなタンニン革を1mm以下のポンチで穴を開けようとすると裁断時に瞬間的に締められた革がポンチの中で元に戻ろうとして突っ張り、結果的に穴が詰まりやすくなります。

解決策は?

穴の口径を大きくするのが一番です。せめて1,2mm程度まで大きくしておいたほうが詰まる可能性はグッと減ります。

ピン、ってなに?

刃型につけるピン穴、と呼ばれるものは下記写真にあるように単なる尖った棒です。
裁断時に尖った棒で革を突くことになります。

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下記はピンでつついた穴となります。

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穴の大きさ的には0.5mm程度です。
ただ、この大きさは革の厚みや張り、コシの強さによって変わりますので「ピン穴つけたら0.5mm」という覚え方をしちゃダメですよ。

ポンチで抜くと

下記は大きさ4mm程度のポンチを設置した刃型です。

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これで裁断すると

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このようにスコンっとキレイに穴が空きます。
ポンチは必ず指定した大きさで裁断してくれます。

ピン・ポンチのそれぞれのメリット・デメリットは?

ピンのメリットは

・価格が安い(1本追加で200円程度かな)、革を選ばない

デメリットは

・大きさが安定しない、実際に穴はあかないことがある

ですので使い道としてはマーキングが主なものとなります。
「ピンをつけたのに穴があかないじゃないか!」と言われても「そりゃピンですからねぇ」で終わりです。

ポンチのメリットは

・きっちりと穴があく

デメリットは

・価格が高い。(1本追加で600円かな。当店のポンチは焼きが入っているのでよく切れます)

今回のケースでしたら針金を通すとのことでしたのでピンでもいいかと思います。
ただ、あくまで「尖った棒でグリグリっとつついているだけなので革によっては貫通していない」というケースもありえます。
依頼主さんは「針で突くからいいよ」とのことでしたのでピンでいいかと思います。

これが「100個裁断するんだよ」ということでしたら突く作業手間を考えるとポンチをオススメしますね。

フェニックスでは刃型の代行制作も承ります

どういう革を裁断して何がしたいのか、などを説明していただくとそれに見合った刃型のご提案をさせていただきます。刃型も彫刻刃型からスウェーデン、トムソンまで提案可能です。

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