15.09月の定点観測 フェニックスでセールはあるのか?ないのか?


この国って快適に過ごせる期間が4ヶ月ほどのような気がしますな。
11月~2月は寒く、3,4,5月は快適で6月は梅雨、7,8月は猛暑、9月は残暑。10月快適。ほら、合計4ヶ月。
そして猛暑の真っ最中に東京オリンピックやるってのはどうかな、と思う今日このごろです。

さて、9月の定点観測です。

150901001

150901002

目印は浪速区区役所で

フェニックスはご覧のように3階建てのビルの1Fにあります。
3Fには教室スペースと「サンプル師が教えるバッグ教室」が存在します。
上記写真の緑のテント部分がフェニックスの店舗、真ん中部分が在庫部分。右端が入り口となります。

左隣は浪速区区役所となります。はじめてご来店の際には駅員さんなりに「浪速区区役所はどこですか」と聞くと場所が理解しやすいかと思います。
水曜祝日お休みです。

タックさんの本が全部そろっています

最近スタジオタッククリエイティブさんの革の本をすべて揃えました。
幾つかはタックさんでも在庫が切れており重版マチです。重版予定は10月中旬となります。

150901009

たとえ紀伊国屋書店でも全部揃えていることはないと思いますので是非見に来てくださいな。
すべてサンプルがありますので立ち読みができます。

150901003 150901004

 

今月は革の新作としてエルバマットが入りました。

フェニックス史上最多色展開 エルバマット from Italy | phoenix blog

12020038_745312735595826_1392814326694901687_n[1]

数多くのタンナーが集まるトスカーナ地方でも植物鞣しの生誕地と言われるサンタクローチェ地区にある老舗タンナーであるテンペスティ社で製造された、上質なイタリアンシングルバットです。

100%染料で仕上げられた自然な色ムラと「引き脂」仕上げを行わずじっくりと時間をかけ通常の1.5~2倍量加えらたオイル仕上げが特徴の革です。

また牛革の中でもっとも繊維の詰まった部位であるベンズの中央部分のみを使用したシングルバットで、
長方形に近い形でトリミングされているため、ロスが少なくなる傾向があります。
オイル仕上げのため色落ちのリスクはありますが、
バッグ、小物作り双方にもお勧めです。

93564214_o1[1]

 

A4サイズも用意されており、店内の机の下にありますのでまた御覧くださいな。

エルバマット A4サイズ – レザークラフトフェニックス ONLINE SHOP 

150901013 150901014

 

10/2.3は革日和

今月、、というか10月の予定として革日和を10/2.3に行います。
秋の革日和では大国町の革屋さん、寿屋さんとミヤツグさんがアウトレットセールを行います。

10/2.3は革日和in2015秋。他の革屋さんのアウトレットセールや商品展示販売会など | phoenix blog

フェニックスでは革のセールはしないの?

「フェニックスさんが革をセールすることはないんですか?」と聞かれますが、回答しては「ありません」となります。
これは「フェニックスがケチ!」というわけではなく、革屋さんの方向性の違いです。

革屋の方向性:展示会メインの革屋さん

上記寿屋さんやミヤツグさんは1年に2回は展示会を行う革屋さんです。
展示会では革がずらりとならんでおり目移りがします。

浅草の革屋「富田興業」の展示会に行ってきた ~7/11(金)まで開催 | シューネクスト 

 140710003

140710012

 

が、これらの革は1枚、2枚では買えません。
「うわ、これかっこいい!かわいい!」となると革屋さんは「ほな、これは最小ロットは10枚からとなりますが何枚注文しますか?」となります。

革の展示会、ってのはメーカーさん相手にしている

展示会はメーカーさん相手であり、展示会に並んでいる革はサンプルとしての革であり、販売用ではありません。
メーカーは展示会の革を見て「よし、これは今年の流行色だから10枚頼もう」ということになるわけです。
展示会メインの革屋さんは展示会で注文をもらい、生産します。

展示会メインの革屋さんは展示会のたびに新作革を1,2枚と必ず生産するわけですが、それら全部を今後も10枚も20枚も生産して在庫を抱えるわけではありません。中にはサンプルとして生産されながらも注文がなかったために2枚だけ生産されて棚に積まれっぱなしの革も多数存在します。

そのように作ったサンプルの革が展示会のたびに積み重なり、それらを1年に2回程度のアウトレットセールでドバっと赤字覚悟で放出します。放出しないと棚があっという間に溢れかえるからです。
だから革屋さんのアウトレットセールは基本的に「その場こっきり、次回は同じものはありません」というものとなります。

また、「アウトレットセールでこの値段で売るならばいつもはどれだけぼったくっていやがるんだ、革屋ってやつぁ( ´ー`)y-~~」という方もおられますが、回答としては「アウトレットセールはほんと~~~に、ほんと~~~~~に原価割れだから、値切ったりはほんとに勘弁してあげて」というものになります。

革屋の方向性:定番メインの革屋さん

さて、それに対してフェニックスや、橋本産業のような革屋さんは定番の革を抱える商売となります。
定番の革を1年~5年と長期間にわたって生産し販売していきます。

150901004
たとえ1年後でも5年後でも扱い続けます。
当店で扱っているソフトヌメバサラはそろそろ10年越える定番品ですし、ニッピヌメなどは10年以上扱っている革となります。全色をきちんと在庫を抱える。これが定番革メインの革屋さんの矜持です。

今回紹介したエルバマットのような新しい新作革が入ってくるのは1年に1,2回程度です。

定番品を値引く意味はない

フェニックスのような定番品メインの革屋さんは展示会メインの革屋さんと異なり、新しいものはバンバンと入りません。そのためアウトレットセールをする意味がありません。

仮に「今月2日間だけセールをします!」とやると365日-2日で363日、定番品を定番の価格で買っているお客様が馬鹿を見てしまいます。
「なんだ、この店はセールするのかよ!じゃぁ普段真面目に買うのが馬鹿みてぇじゃねぇか!」となるのは店としてはお客様を裏切る行為となります。

上記展示会メインの革屋さんにしても定番品は絶対に値引いて売りません。普段定価で買っていただいているお客さんを裏切る行為はうちのような定番革屋さんでも展示会メインの革屋さんでも行いません。

上記寿屋さんやミヤツグさんのアウトレットセールに行った時は是非定番品の革も見てきてください。
「常時在庫を持っているような定番革はどれですか?サンプル帳はありますか?」と聞けば教えてくれます。

というような話をセミナーでもします。

というような話を10/2の下記セミナーでも行いますのでよろしくお願いします。

革細工をはじめたばっかりの人が聞いておくと得をするセミナー 2015年10月2日 

フェニックスで革を安く買うには

まとめ買い対応 | レザークラフト Phoenix(フェニックス) -レザークラフトの材料店 革、金具、道具、テキスト、教則本 

同じ革・色混在okで3枚買えば5%、5枚買えば10%割り引くことができます。
「趣味でやっています」でも「はじめて店に来ました」でも「ちょっと値引いてよ~ん、次回も買うから~」でも「おれはこの業界で20年食べているんだ!わかったか、小童!」という方でも同じ条件です。明朗でしょ?

ちなみに東京では下記日程で革屋さんがアウトレットセールします。

10/30~11/1の浅草エーラウンド2015では革屋さんのアウトレットセールが行われます。
フェニックスも顔を出すイベントですのでまたよろしくです。

A-ROUND 公式ページ

過去の関連blog:


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

*