刃型の話をしよう!一定の高さに溶接する大変さや、補強板の話

人生108回あるならば3,4回は刃型屋したいな、と思っていますが、刃型屋さんからは「もうええわ、この仕事は (´・ω・`)」と呆れ返られます。

だから。

刃型はこういう点がわかると面白いよ、という刃型に関するblog記事を久々に。

ポンチがつくと高くなる

さて、こちらの刃型ですが、特徴は刃型の真ん中付近に穴をあけるポンチが2箇所ある点。

基本的にポンチが1箇所はいるとお値段は800円から1000円は値上がりします。10箇所追加されると問答無用で8000円は値上がります。

今回のひし形刃型ならばこれ単体ならばそれほど高くありません。多分4000円くらい?
ですが、ポンチ2箇所入ると6000円弱まで行くと思います。

均一の高さに鉄の橋の溶接は難しい

まずポンチを入れるために補強の鉄の橋を刃型に溶接しなければなりません。
上記写真の真ん中にある鉄の橋ですね。

フェニックスがお願いしている刃型屋さんはポンチを溶接ではなく、補強の鉄の橋に穴をあけてキュポンと装着します。
これですとポンチが鈍ったら付け替えることも可能ですし、ポンチ部分を溶接しなくて済むのでひずみや歪みを防ぐことができます。
その分ポンチの値段が通常よりも高くなっています。

「なんだ、そんな簡単な方法ならば楽でいいじゃん」とお思いでしょうが、この方法は「補強の鉄の橋を一定の高さできっちりと溶接する」という前提があってはじめて使える手段です。

横から見たらわかりますように刃型全体よりもポンチが深く突き刺さるように高さが設定されています。
ボールペンの先端部分ですね。

これは刃型とポンチの高さが同一 or 少しでもポンチが低くなると、ポンチ部分がしっかりと穴が開かない可能性があるからです。そのため0,2なり0,3mmの世界でポンチが深く食い込むように高さを調節しています。

補強の押し板があると抜けがよくなる

で。
見てもらいたいのはこちらの部分。
ポンチの脇に補強の押し板が入っています。

ちょっと大きめの刃型の真ん中にポンチを設置すると補強の鉄の橋が裁断時にたわんでしまいポンチに力が伝わらず、穴がきれいにあかない可能性が高いわけです。

このように補強の押し板があると裁断時に力が逃げずにしっかりと押してくれます。

これがないと力が逃げてしまいます。
机の真ん中はたわむので天板が薄い机の真ん中で打刻やカシメうちをすると失敗しやすいです。
トランポリンはど真ん中が一番たわんでしまいます。
これらと考え方は同じです。

もちろんこの押し板も刃型の高さにあわせています。
例えばこの押し板が1mmでも低く溶接されていると力が逃げてしまい意味をなさなくなってしまいます。

もしお手持ちの刃型で穴がきれいに開かないな、という場合はこのように補強の押し板パーツ(革を積み重ねたものやプラスチック断片でもok)を両面テープで取り付けるだけでも穴がぐっと開きやすくなります。

当社がお願いしている刃型屋さんの腕はすごく良い

フェニックスでお願いしている刃型屋さんはムラキ個人的にはトップクラスに腕が良い刃型屋さんだと思っています。

直角、平行、水平がきちんと出ています。

フェニックスでは刃型の制作代行を行っています。

「なんだ、刃型屋を直接紹介してくれないのか?間でお金せしめるのか!」

フェニックスで刃型を注文すると型紙のチェック(この部分は直角ですか?型紙見ると若干ゆがんでいるような。寸法が2mmずれていますよ、などの確認)や型紙の清書(別途料金いただきます)、イラストレーターでの入稿、裁断物に対しての聞き取り調査(何を裁断しますか?革はタンニンクローム?厚みは?どのような裁断手段もっておられますか?)や、提案(お手持ちの裁断道具なんですか?それならこんなやり方ありますよ)なども可能です。

何よりも刃型屋の代行制作を10年以上承ってきたデータや経験に基づいた提案も可能です。
3回くらい刃型屋やりたいなぁ、というほど刃型に入れ込んでいるムラキの偏った知識に基づいた提案も出来ます。

他で見積もり出すよりも絶対高くなります。
でも、これだけ細かい提案できる店はそうそうないはずですのでまたご相談ください。

抜き型(刃型)簡易お見積り | レザークラフト Phoenix(フェニックス) -レザークラフトの材料店 革、金具、道具、テキスト、教則本

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